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Yちゃん出生記 Part2

2014年6月29日

Yちゃんについた診断は、「新生児仮死」と「低酸素性虚血性脳症」。
簡単に言うと、仮死状態で生まれており、脳に酸素が十分行っていなかった状態だということ。

新生児仮死の判断は、アプガールスコアという採点方法で判定します(7点以下が新生児仮死)。

アプガールスコアは、「皮膚色」「心拍」「反射」「緊張」「呼吸」のそれぞれを持ち点2点で判定します(2点が問題なし)。
判定は、誕生後1分、5分、10分後に行い、回復度合いが良ければ良いほどベターという判断。

残念ながらYちゃんは、
1分後=2点(呼吸のみ)
5分後=2点(呼吸のみ)
10分後=6点
と点数が悪く、より高度な治療が必要と判断されました。

幸い、こども医療センターに到着した時は8点まで回復していましたが、それでも安心できる数字ではありません。

低酸素性虚血性脳症には、「重症」「中等症」「軽症」と3つのランクがあり、Yちゃんは「中等症」との判断でした。 中等症以上の場合は、低体温療法を行うことが推奨されています。
この療法は2010年から広く行われるようになった療法で、アメリカ・イギリスでの実験結果を元に、広く普及するようになりました。 この実験、くじびきで「低体温療法を受ける人」「受けない人」を決め、その予後を見るというもの。750人という大規模で実施され、うち低体温療法を受けた人の2/3が経過が良好だった為、普及するようになりました。
実験には当初日本も参加する予定でしたが、「低体温療法を受けられないという方に振り分けられた子の親が反対するだろう」ということで、実験は実施されなかったそうです。 
そりゃそうですよね。 良くなる可能性があるなら、是非やって欲しいですもんね。
ま、そのあたりの事情を無視してドラスティックに実施出来るのは欧米らしいですね。

そんな訳で、Yちゃんの低体温療法が始まったとの報告を彼から受けたのでした。


そして、出産翌日の午後には、私もこども医療センターへ転院。 幸いベッドに空きが出たということと、Yちゃんを搬送してくれた先生が口添え下さったそうです。
出産翌日だったので、なんと私も救急車で搬送されることに。
リュックを背負って歩いて救急車まで行ったのに、そこからストレッチャーに乗せられ、指には心拍を取るモニターまで。
「なんかおおごとになってしまった」と思ってたら、サイレンまで鳴り出して救急車出発。 病院の先生も同乗。
サイレンならしての搬送だった為、通常40分はかかる道のりを20分で到着しました。 こんな場合じゃなかったら、記念写真撮りたいぐらいだったわ(笑)。

そして、めでたくYちゃんと再会。
Yちゃん出生記 Part2_c0122524_20592082.jpg
管だらけですが、心拍も安定し、肺からの出血も止まったということで、もう嬉しくて嬉しくて、満面の笑みを浮かべる私。

こども医療センターのNICUは24時間面会可能なので、入院中は1日5回も会いに行ってました。

Part3に続く。


◆昨日は昼間6時間以上断続的におっぱいを吸い続けたYちゃん。 おっぱいがシワシワになるかと思いました(苦笑)。
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by chobi_1972 | 2014-06-29 16:44 | 2人目0ヶ月

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